カバレッジ銘柄の業績動向

当経済研究所は約480社をカバレッジ銘柄として業績の継続フォローを行っている。このうち決算期変更企業等を除く474社のいちよし経済研究所アナリストの企業収益予想をとりまとめた。

9月16日現在で、2026年度は2025年度比10.9%増収、同19.7%営業増益、同18.1%経常増益が見込まれている。2027年度は2026年度比6.9%増収、同12.8%営業増益、同11.6%経常増益が予想される(図表1)。

2026年度について、製造業、非製造業別にみると、製造業は2025年度比13.5%増収、同28.4%営業増益、同23.6%経常増益、非製造業は同9.8%増収、同14.2%営業増益、同14.4%経常増益の見込み。2027年度については、製造業は2026年度比7.6%増収、同13.9%営業増益、同13.2%経常増益、非製造業は同6.6%増収、同12.1%営業増益、同10.5%経常増益が予想される。

カバレッジ銘柄474社の予想PERは2026年度で14.9倍と、TOPIX採用銘柄の平均PER(2026年度予想ベースで約16倍)よりやや割安となっている。製造業・非製造業別にPERはほぼ同水準で、非製造業がやや高くなっている。

(図表1)2026年度・2027年度の企業収益の推移
2026年度予想
会社数売上高営業利益経常利益純利益PER
製造業16813.5%28.4%23.6%23.7%14.3倍
非製造業3069.8%14.2%14.4%13.9%15.4倍
合計47410.9%19.7%18.1%17.9%14.9倍
2027年度予想
会社数売上高営業利益経常利益純利益PER
製造業1687.6%13.9%13.2%9.5%13.1倍
非製造業3066.6%12.1%10.5%9.5%14.1倍
合計4746.9%12.8%11.6%9.5%13.6倍

(注1)2026年度は2026年10月期~2027年9月期、2027年度は2027年10月期~2028年9月期
(注2)決算期変更企業を除くカバレッジ銘柄474社ベース
(出所)いちよし経済研究所(9月16日現在)

図表2は各年度の当経済研究所のカバレッジ銘柄の経常利益合計額の伸び率を指数化(2009年度=100)したものである。当経済研究所では成長企業をフォローし続けているため、経常利益は2019年度を除き増加基調が続いている。2025年度は前年度比12.7%増、2026年度同18.1%増、2027年度は同11.6%増とTOPIX500(除く金融)を上回る伸びが見込まれる。

(図表2)いちよし経済研究所カバレッジ銘柄の経常利益合計指数の推移

(注)2026年度は2026年10月期~2027年9月期、2027年度は2027年10月期~2028年9月期
(出所)いちよし経済研究所(9月16日現在)

図表3は時系列に当研究所アナリスト業績予想データが取得可能な329社の2026年度と2027年度の経常利益の伸び率を月別にみたものである。2026年度1Q(4-6月)の決算発表において多くの企業のガイダンスが大幅に上方修正されたことを受けて、8月・9月の伸び率は7月に比べて、急伸した。2027年度については伸び率が大きく変化していないようにみえるが、利益水準は大きく切り上がっている。

(図表3)2026・2027年度の経常利益伸び率の月別推移

(注1) 2026年度は2026年10月期~2027年9月期、2027年度は2027年10月期~2028年9月期
(注2) 2025年1月から継続してアナリスト業績予想データ取得可能な329社ベース。図表1、図表2とは集計社数が異なる
(出所)いちよし経済研究所(9月16日現在)

図表4は当経済研究所のカバレッジ銘柄で作成した株価指数(以下カバレッジ指数)とTOPIXの動きを比較したものである(直近値は9月16日現在、いずれも2012年末=100で指数化している)。

TOPIXはコロナ禍で大幅な調整となった20年3月16日を底にして反発、大幅な変動を伴いながらも上昇局面に入り、24年7月11日に20年3月のボトム比137%上昇の340.68のコロナ後の史上最高値をつけた。その後、24年8月5日、25年4月7日と2度にわたって一時的な調整を迎えたものの、先行き不透明感の払拭、企業収益の回復期待を背景に、株式先物の上昇に呼応して、力強い上昇局面ののち、イラン情勢緊迫化及び原油価格上昇などの懸念からもみ合い状況となり、イラン紛争の膠着状態が続くとの見通しから反発に転じている。この結果、26年9月16日には472.40(24年7月11日高値比39%上昇)となった。一方、カバレッジ指数は、大型株主導の上昇に対して中小型株出遅れの影響を受け、TOPIXより小幅な上昇にとどまったものの、好パフォーマンスの大型株に牽引されて、比較的に堅調なパフォーマンスが続いた。26年9月16日の終値は603.26(24年7月11日比35%上昇)となった。なお前月号のデータ作成時点(8月19日)との比較では、TOPIXが1.2%上昇したのに対し 、カバレッジ指数は0.9%の上昇となった。

(図表4)カバレッジ指数とTOPIXの動き

(注1) カバレッジ指数はアナリスト・マンスリー掲載時点のカバレッジ銘柄の等金額指数を毎月延長
(注2) 銘柄入れ替えのタイミングはアナリスト・マンスリー発行日
(出所)いちよし経済研究所(9月16日現在)

ご留意いただきたい事項

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