カバレッジ銘柄の業績動向

当経済研究所は約500社をカバレッジ銘柄として業績の継続フォローを行っている。このうち決算期変更企業等を除く495社のいちよし経済研究所アナリストの企業収益予想をとりまとめた。

7月15日現在で、2026年度は2025年度比7.8%増収、同13.4%営業増益、同10.4%経常増益が見込まれている。2027年度は2026年度比6.2%増収、同12.6%営業増益、同12.7%経常増益が予想される(図表1)。

2026年度について、製造業、非製造業別にみると、製造業は2025年度比9.1%増収、同16.6%営業増益、同12.1%経常増益、非製造業は同7.0%増収、同10.9%営業増益、同9.0%経常増益の見込み。2027年度については、製造業は2026年度比6.2%増収、同13.1%営業増益、同12.7%経常増益、非製造業は同6.2%増収、同12.2%営業増益、同12.7%経常増益が予想される。

カバレッジ銘柄495社の予想PERは2026年度で16.3倍と、TOPIX採用銘柄の平均PER(2026年度予想ベースで約18倍)よりやや割安となっている。製造業・非製造業別にPERをみると、製造業がやや高くなっている。

(図表1)2026年度・2027年度の企業収益の推移
2026年度予想
会社数売上高営業利益経常利益純利益PER
製造業1929.1%16.6%12.1%12.1%16.6倍
非製造業3037.0%10.9%9.0%8.5%15.8倍
合計4957.8%13.4%10.4%10.2%16.3倍
2027年度予想
会社数売上高営業利益経常利益純利益PER
製造業1926.2%13.1%12.7%10.2%15.1倍
非製造業3036.2%12.2%12.7%12.1%14.1倍
合計4956.2%12.6%12.7%11.2%14.7倍

(注1)2026年度は2026年10月期~2027年9月期、2027年度は2027年10月期~2028年9月期
(注2)決算期変更企業を除くカバレッジ銘柄495社ベース
(出所)いちよし経済研究所(7月15日現在)

図表2は各年度の当経済研究所のカバレッジ銘柄の経常利益合計額の伸び率を指数化(2009年度=100)したものである。当経済研究所では成長企業をフォローし続けているため、経常利益は2019年度を除き増加基調が続いている。2025年度は前年度比12.2%増、2026年度同10.4%増、2027年度は同12.7%増とTOPIX500(除く金融)を上回る伸びが見込まれる。

(図表2)いちよし経済研究所カバレッジ銘柄の経常利益合計指数の推移

(注)2026年度は2026年10月期~2027年9月期、2027年度は2027年10月期~2028年9月期
(出所)いちよし経済研究所(7月15日現在)

図表3は時系列に当研究所アナリスト業績予想データが取得可能な363社の2026年度と2027年度の経常利益の伸び率を月別にみたものである。7月の伸び率は6月に比べて、ほぼ横ばいだが、2027年度は若干の上方修正となった。

(図表3)2026・2027年度の経常利益伸び率の月別推移

(注1) 2026年度は2026年10月期~2027年9月期、2027年度は2027年10月期~2028年9月期
(注2) 2025年1月から継続してアナリスト業績予想データ取得可能な363社ベース。図表1、図表2とは集計社数が異なる
(出所)いちよし経済研究所(7月15日現在)

図表4は当経済研究所のカバレッジ銘柄で作成した株価指数(以下カバレッジ指数)とTOPIXの動きを比較したものである(直近値は7月15日現在、いずれも2012年末=100で指数化している)。

TOPIXはコロナ禍で大幅な調整となった20年3月16日を底にして反発、大幅な変動を伴いながらも上昇局面に入り、24年7月11日に20年3月のボトム比137%上昇の340.68のコロナ後の史上最高値をつけた。その後、24年8月5日、25年4月7日と2度にわたって一時的な調整を迎えたものの、先行き不透明感の払拭、企業収益の回復期待を背景に、株式先物の上昇に呼応して、力強い上昇局面ののち、イラン情勢緊迫化及び原油価格上昇などの懸念からもみ合い状況となり、足下は対イラン停戦の機運が高まったことから反発に転じている。この結果、26年7月15日には475.33(24年7月11日高値比40%上昇)となった。一方、カバレッジ指数は、大型株主導の上昇に対して中小型株出遅れの影響を受け、TOPIXより小幅な上昇にとどまったものの、好パフォーマンスの大型株に牽引されて、比較的に堅調なパフォーマンスが続いた。26年7月15日の終値は593.45(24年7月11日比33%上昇)となった。なお前月号作成時点(6月17日)との比較では、TOPIXが1.9%上昇 、カバレッジ指数が4.1%の上昇となった。

(図表4)カバレッジ指数とTOPIXの動き

(注1) カバレッジ指数はアナリスト・マンスリー掲載時点のカバレッジ銘柄の等金額指数を毎月延長
(注2) 銘柄入れ替えのタイミングはアナリスト・マンスリー発行日
(出所)いちよし経済研究所(7月15日現在)

ご留意いただきたい事項

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