中小型株における第1四半期決算の見方 ~中間期会社計画に対する進捗率に注目

2025.06.20
トピック
日本企業の業績計画は、先行きの市場環境の不透明さを理由のひとつとして保守的な計画を発表することが多々ある。新製品の投入効果、シェアアップ、値上げなどにより利益拡大が見込めたとしても、期初から強いガイダンスを出さない向きがある。特に、中小型企業においては、その傾向があると感じる。中小型企業は内需型が多く、為替変動などの外的要因への懸念は外需型企業に比べて少ないはずである一方で、国内の大手企業を顧客とするケースもみられ、忖度があるのかもしれない。

これから、26.2期、26.3期本決算企業の第1四半期業績が発表される。通常、第1四半期業績は、中間期・通期業績の会社計画に対する進捗率を確認する程度で、そう注目度が高くないとされている。一方で、保守的な会社計画に対する第1四半期業績の進捗率が、過去の進捗率と比較して高い場合、会社計画の上方修正へつながる可能性が高まり、株価はポジティブに反応することが散見される。


本レポートでは、保守的な業績計画を出す傾向のある中小型企業において、25.2期、25.3期第1四半期利益の進捗率が過去の進捗率よりも高い企業をスクリーニングし、決算発表後の株価動向を調べた。26.2期、26.3期第1四半期決算を迎えるにあたり、中間期会社計画に対する進捗率に注目したい。

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