好スタートの中小型株を探る ~中間期会社計画に対する好進捗銘柄は株価上昇へつながる?

2025.08.22
トピック
26.3期1Q(4-6月)決算発表が一巡し、26.3期1Q(4-6月)の業績は、売上高が前年同期比0.3%増、営業利益が同5.5%減、経常利益が同11.8%減、純利益が同18.1%減となった(8月15日現在、金融等を除く比較データ取得できた2,097社を集計)。

規模別にみると、大企業(時価総額2,000億円以上)では、売上高が同0.1%減、営業利益が同6.7%減、経常利益が同12.1%減、純利益が19.1%減となったが、中小型企業(時価総額100億円以上2,000億円未満)では、売上高が同2.5%増、営業利益が同6.1%増、経常利益が同7.2%減、純利益が同5.8%減となった。中小型企業の業績が相対的に堅調な理由として、大型株に比べ内需比率が高いため、円高の影響が少ないことに加え、底堅い国内景気の恩恵を受けたことが挙げられよう。

2025年6月「<トピック>中小型株における第1四半期決算の見方」では、中小型企業において25.2期及び25.3期決算企業の期初中間会社利益計画に対する1Q進捗率(以下、進捗率)が、過去5期間の同進捗率平均(以下、過去平均進捗率)と比べて、営業利益において50%以上2倍未満上回っていた企業の株価パフォーマンスが、最も良かったことを伝えた。次点で株価パフォーマンスが良好な企業は、純利益において2倍以上上回った企業であった。

過去平均進捗率と比べて、26.3期1Q営業利益進捗率が50%以上2倍未満銘柄、純利益が2倍以上上回った銘柄をスクリーニングした結果は、順に4銘柄、8銘柄であった。

今後、好スタートを切った企業の業績、株価推移に期待したい。

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