AI関連中心に1Q決算発表時での上方修正が相次ぐ ~再度の上方修正の可能性が高く、期初予想との乖離率も高い

2026.08.17
トピック
3月期決算企業の1Q(4-6月)決算における会社予想の修正発表は、2Q(7-9月)以降の業績の方向性を見極める上で重要な示唆を与える。本レポートでは、いちよし経済研究所が継続調査する3月期決算の中小型株企業について、1Qでの通期営業利益予想の修正有無・方向性に基づいて分類し、2Q以降の業績動向を確認する。

1Q決算発表時に予想を上方修正する企業の特徴として、(1)2Q以降に二度目の上方修正を発表する確率が高い、(2)最終的な通期実績が期初予想を大きく上振れる傾向が強い、の2点が指摘できる。直近8期(19.3-26.3期)では、1Qで上方修正した企業のうち、64%が2Q以降に再度上方修正を行った。また、ほぼすべての期において、1Q上方修正企業の期初予想との乖離率が高くなる傾向がみられた。

27.3期においては、期初段階で通期営業利益予想を開示していた250社のうち、39社(16%)が1Q段階で上方修正を発表した。同比率は直近8期の平均(8%)を上回り、コロナ渦の影響で期初予想が慎重だった22.3期(18%)に次ぐ高さである。業種別には、電子デバイス(上方修正比率55%)、半導体・FPD(同52%)、素材(同40%)で上方修正が目立った。1Q上方修正比率が高くなった要因としては、AI関連需要の拡大、想定以上の円安進行、製品価格改定の進展などが業績を押し上げたことが考えられる。


本レポートでは、当研究所カバレッジ銘柄のうち、今1Q決算で通期営業利益予想の上方修正率が大きかった企業10社を着目銘柄とする。具体的には、ミナトホールディングス(6862)、KOA(6999)、日本シイエムケイ(6958)、AIRMAN(6364)、精工技研(6834)、アバールデータ(6918)、JSP(7942)、ニッポン高度紙工業(3891)、旭ダイヤモンド工業(6140)、PILLAR(6490)である。

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