中小型株企業の決算インプレッション（FY2025 2Q） ～非製造業で増益率が高く、製造業で上方修正が多かった

2025年度2Q（7-9月、6-8月、5-7月）決算が出揃い、現時点における中小型株企業の決算インプレッションをレポートする。今回も主要業種のみならずニッチ業種についてもコメントしたい（全18業種）。

当研究所が継続調査するカバレッジ企業（460社、11月25日現在）の2025年度2Qの営業利益は前年同期比11％増と二桁増益を維持した。うち、製造業は同6％営業増益、非製造業は同15％増益と、非製造業の伸びが高い。

このうち3月決算企業（集計対象229社）についてみると、会社側の通期営業利益計画は前期比6％増の見通しである（製造業5％増益、非製造業6％増益）。1Q（4－6月）時点の計画（同4％増益、製造業2％増益、非製造業6％増益）との比較では、製造業を中心に予想増益率は若干高まった。2Q（7-9月）段階で、139社（61％）が通期計画を据え置き、63社（28％）が上方修正、27社（12％）が下方修正を行った。個別企業では、エンプラス（6961）、KOA（6999）、精工技研（6834）、ムサシ（7521）などが業績予想を大幅に上方修正した。

本レポートの着目銘柄として、グロービング（277A）、ワンキャリア（4377）、デジタルハーツホールディングス（3676）、シンプレクス・ホールディングス（4373）、トレジャー・ファクトリー（3093）、ハイデイ日高（7611）、王将フードサービス（9936）、ナガセ（9733）、東京都競馬（9672）、カナミックネットワーク（3939）、JMDC（4483）、扶桑化学工業（4368）、ヨコオ（6800）、四国化成ホールディングス（4099）、新晃工業（6458）、日本電技（1723）、安藤ハザマ（1719）、矢作建設工業（1870）、ハマキョウレックス（9037）、IMV（7760）など32銘柄を挙げる。