中小型株企業の決算インプレッション(FY23 4Q) ~業績好調、新年度の見通しも良好
2024.05.24
トピック
2023年度4Q(1-3月、12-2月、11-1月)決算が出揃い、現時点における中小型株企業の決算インプレッションをレポートする。今回も主要業種のみならずニッチ業種についてもコメントしたい(全16業種)。
当研究所が継続調査するユニバース銘柄の2023年度4Qの営業利益合計は前年同期比13%増となった(直近8四半期の営業利益データが取得可能な404社を集計)。3Qまでは一部業種を除いてやや停滞気味だったが、4Qになって増益が加速してきた印象である。業種別にみると、消費者サービス(4Q営業利益は前年同期比79%増)、消費財(同26%増)でコロナ渦以降の回復が継続している。製造業では、円安メリット、在庫調整の一巡などもあり、電子デバイス(同55%増)、素材(同34%増)の回復感が強まった。
当研究所ユニバースのうち、2-3月決算企業の2023年度(24.3期、24.2期)実績は前期比3%の営業増益にとどまったが、2024年度は同11%営業増益が見込まれている(会社側予想、223社を集計)。業種別にみると、電子デバイス(同23%増)、半導体・FPD(同21%増)、素材(同14%増)などで大幅増益が見込まれている。
本レポートの着目銘柄として、PR TIMES(3922)、グリー(3632)、DTS(9682)、BEENOS(3328)、テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)、東祥(8920)、東京都競馬(9672)、北川精機(6327)、リンテック(7966)、ヨコオ(6800)、マックス(6454)、カチタス(8919)、AZ-COM丸和ホールディングス(9090)など16銘柄を挙げる。
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