中小型株企業の決算インプレッション(FY24 1Q) ~2四半期連続で2桁増益達成、会社側通期予想は前期比12%営業増益
2024.08.23
トピック
2024年度1Q(4-6月、3-5月、2-4月)決算が出揃い、現時点における中小型株企業の決算インプレッションをレポートする。今回も主要業種のみならずニッチ業種についてもコメントしたい(全20業種)。
当研究所が継続調査するユニバース企業の2024年度1Qの営業利益合計は前年同期比17%増と、2023年度4Qに続き2桁増益を達成した(直近8四半期の営業利益データが取得可能な419社を集計)。業種別には電子デバイス(1Q営業利益は前年同期比94%増)、半導体・FPD(同24%増)の改善が顕著であり、消費者サービス(同33%増)も引き続き堅調に推移した。
このうち、2-3月決算企業(237社)の2024年度(25.3期、25.2期)会社予想は前期比12%営業増益である。業種別にみると、前期に減益だった電子デバイス(同31%増)、半導体・FPD(同20%増)などが大幅増益に転じる見通しである。なお、集計237社のうち、Q1において業績予想を上方修正したのは22社(9%)、下方修正は2社(1%)だった。電子・電気機器(25%が上方修正)、電子デバイス(同23%)で上方修正の割合が高い。通期予想を上方修正した企業については、1Qの上振れ分のみの反映などやや控えめな企業も多く、さらなる上方修正余地を残す。
本レポートの着目銘柄として、Macbee Planet(7095)、グリー(3632)、JBCCホールディングス(9889)、BEENOS(3328)、東京都競馬(9672)、eWeLL(5038)、JMDC(4483)、日本トリム(6788)、関東電化工業(4047)、山一電機(6941)、日本化学工業(4092)、大崎電気工業(6644)、ダイワボウホールディングス(3107)、平田機工(6258)、川田テクノロジーズ(3443)、センコーグループホールディングス(9069)など23銘柄を挙げる。
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