会社予想といちよし経済研究所予想の乖離 ~上方修正が期待できそうな企業はどこか
2024.10.18
トピック
いちよし経済研究所が継続調査するユニバース銘柄(約430社)のうち、会社側の営業利益予想を取得可能な3月決算企業211社について業績予想を集計した。当研究所では25.3期は前期比17%営業増益と、会社側予想の同12%増益、四季報予想の同15%増益に対し、高い増益率を予想する(図表1)。ほぼすべての業種で当研究所予想が会社予想、四季報予想を上回る見通しだが、特に半導体・FPD(研究所予想:同32%増益、会社予想:21%増益、四季報予想:同26%増益)、建設・建設資材(研究所:同14%増益、会社:同5%増益、四季報:同8%増益)で乖離が大きい。
社数ベースでみると、当研究所の営業利益予想が会社予想を上回っているのは112社(53%)である。物流・卸売(当研究所の予想が会社予想を上回る銘柄の比率:86%)、医薬品・医療機器(同86%)で当研究所の強気予想比率が高い一方、消費者サービス(同25%)、ヘルスケアサービス(同33%)で同比率は低い。
本レポートでは、当研究所予想が会社側予想に対して強気(営業利益で15%以上の乖離)、レーティング「A」(株価が20%超割安と判断)などの条件に合う銘柄を着目銘柄とする。具体的には、日本化学工業(4092)、川田テクノロジーズ(3443)、SWCC(5805)、保土谷化学工業(4112)、横河ブリッジホールディングス(5911)、田岡化学工業(4113)、関東電化工業(4047)、ステラ ケミファ(4109)、フォスター電機(6794)、鴻池運輸(9025)の10銘柄である。
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